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DNAを著作権のマークに用いる  2000.12.15 - written by Tatsuya Murata -


DNAを著作権のマークとして用いることが、現実的になってきています。 米国Avigenics社(http://www.avigenics.com)では、ニワトリなどの食用鶏を遺伝子改変して、免疫力の高い・筋肉質などのよりよい食用鶏を作ろうとしています。Avigenics社では、このようにして作られたニワトリを独占的に繁殖・販売するために、自社のニワトリのDNAにある暗号(となるDNA配列)を挿入し、盗用を防いでいます。他人が勝手にこのニワトリを入手して育てても、このDNA暗号が埋め込まれている限りそれが自分たちの育てた種であることを証明できるわけです。いわば、DNAが著作権のマークとして用いられているとも言えます。
 
DNAのこのような使い方は、暗号分野でも期待されています。例えばDNA暗号で文字を送る場合、染色体中のどこにその暗号が埋め込まれているか、そしてその暗号(A,T,G,Cの文字)を言語に対応させる法則、その2つがわかっていれば、現在の遺伝子工学技術を駆使して文字読み取りが可能なのです。染色体中のDNAの場所は、その前後に目印となるDNA配列(プライマーという)を用いればわかります。読み取る側にそのプライマー配列を伝えておけば、そこの部分のみを取り出すことが可能です。また、DNAを言語(例えばアルファベット)に変換する法則についても、予め対応表を作っておけばいいのです。DNA3文字では4×4×4=64通りを表すことができますから、これを26文字のアルファベットに対応させればよいわけです。

西部開拓時代には、各人が牧場の牛に焼印を押すことで他人の牛と区別しましたが、遺伝子工学花盛りの現代では、焼印がDNAに変わっているのです。DNAはうまくすれば子孫の代まで伝わるため、焼印のように個体ごとにマーキングする必要がなくなるかもしれません。

最も、これらGM(genetically modified)な食品については、安全性をきちんと追求する必要があるのは言うまでもありません。



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